カルトナージュは、厚紙(フランス語で「カルトン」)を使った装飾技術で、18世紀の南フランスに起源を持つ工芸です。 元々は蚕を入れる紙箱に装飾を施したことから始まり、その後、さまざまな形で発展しました。カルトナージュの作品には、表面や内側に柄紙やマーブル紙などの洋紙を貼り、美しいデザインを加えるのが特徴です。また、布を使用することも多く、「布箱」として親しまれることもあります。
現代では、フォトフレームやファイルなどの平面作品から、より立体的な箱やトレー等の作品、さらには家具にまで応用されています。特にフランスでは熟練した職人がカルトナージュ技術を駆使して、装飾性の高い家具を制作することもあります。この技法は、実用性と美しさを兼ね備えた作品を作るための手段として、広く愛され続けています。
カルトナージュは、手軽に始められるクラフトながら、創造性と技術を発揮できる奥深い技法であり、作る人によって無限のバリエーションが楽しめる点が大きな魅力です。
カルトナージュに使われる厚紙は、フランス語で「カルトン」と呼ばれ、作品の基礎となる重要な素材です。適度な厚みと硬さがあり、形をしっかりと保つため、箱やフォトフレームなどの立体的な作品に適しています。また、表面に布や紙を貼ることで装飾が可能で、耐久性と美しさを兼ね備えた作品を作るための土台となります。
ケント紙は、表面が滑らかでしっかりとした厚みを持つ高品質な紙です。絵や文字を美しく表現できるため、内側の装飾や仕上げにも適しており、作品に上品さを加えます。
ボンドは、布や紙を厚紙にしっかりと接着するための速乾性の接着剤です。強力な粘着力を持ちながらも、乾くと透明になり、美しい仕上がりを保つために欠かせない道具です。
カッターテープは、カルトンやケント紙を正確に切るために使われます。用途に応じてロータリーカッターや円切りカッター、ペーパートリマーなどの利用も便利です。
生地を裁断したり、作品を作ったりするときに必要なはさみは欠かせません。刃渡りが短めのものから、長めのものまで様々ありますので、用途に合わせて購入しましょう。
ボンドや接着剤を塗るためには、刷毛が必要です。
製図するときや、厚紙・布をカットするときなど、様々なシーンで使用できるものさしは、厚手で重いものから薄くて軽いものまで種類も様々です。数種類持っておくと便利です。
クラフトテープは、片面に乾燥接着剤が塗られ、水で湿らせて使う紙テープです。カルトンの接着面や装飾品の補強に役立ち、強度を増すために使用されます。
生地は、綿やリネンなどの布が一般的で、装飾性と耐久性を兼ね備えています。生地は厚紙に貼り付けて作品の表面を覆い、美しい質感と仕上がりを提供します。柄や質感で作品の個性を引き立てます。